パート勤務の損得
130万円の壁 週19時間の損得 「扶養の範囲で働きたいが、どのくらいの年収や勤務時間にすればばいいのかわからない」。ファイナンシャルプランナー(FP)のTN氏はパート勤務をする相談者からこうした質問を受けることがとても多くなった。 従業員(社会保険の一般被保険者)51人以上の会社なら週の勤務時間を20時間未満に減らし、残業代や賞与などを含め年収が130万円未満であれば配偶者の扶養内で働き、厚生年金など社会保険への加入は避けられる。 時給1320円が分岐点 ところが年収が上がると週19時間勤務でも、130万円の壁に当たる。 時給1320円で年収が130万円を超え、扶養から外れる。ただし勤務時間が週20時間未満で、厚生年金などには入れない。 このため自分で国民健康保険(国保)と国民年金に加入して保険料を払うことになる。保険料は32万円前後と週20時間で社会保険に入るより多くなってしまう。 時給1320円以上では、週20時間以上働けるなら就労調整せず、社会保険に入るほうが手取りも保証も増える。 (日経新聞9/20朝刊より)