気になるニュース|10/7までの日経から
金融市場
長期金利、上昇材料そろう
近く1%超えの見方も広がり始めた。背景には国内外で金利上昇に向けた材料が揃い始めたことがある。
利上げ観測
1つ目の材料は、日銀の追加利上げ観測だ。米景気の悪化リスクが低下していることを受けて、日銀が早期に利上げに動くとの観測が広がった。
政治情勢
2つ目は国内の政治情勢の変化だ。衆院選で与党は政権継続に向け、議席を増やした国民民主党との連携を探り、政策協議に入ることで合意した。
国民民主党が掲げる財政拡張的な政策により、国債に増発圧力がかかるかかるとの懸念がある。
財政懸念はより長い期間の国債の利回りの上昇につながる。
米金利上昇
3つ目は米金利の上昇だ。米債券市場で10年物国債利回りは1日、
4.3%台後半と約4ヶ月ぶりの高水準をつけた。
米大統領選挙で法人税の引き下げなどを主張するトランプ大統領が勝利すれば財政悪化につながるとの懸念が債権売りを誘っている。
三菱モルガンの鶴田氏は、「米長期金利が3%半ばから後半であれば、国内の利上げ織り込みが進むにつれて長期金利は1%を上回る可能性がある」と話す。(10/6日経朝刊より)
米市場「黒い金利上昇」警戒
米国債市場で金利上昇(債券価格は下落)への警戒感が広がっている。
トランプ氏が新大統領になれば財政拡張的な政策が国債の増発を招き、需給を悪化させるとの見方が背景にある。
景気が良いために金利が上がるのは「良い金利上昇」だ。財政悪化やインフレを伴う「悪い金利上昇」の側面が強まった。
米金利の上昇が続けば外為市場でのドル高や新興国の資金流出につながりかねない。
「悪い金利上昇」が強まれば、米株などのリスク資産にも逆風となる。株高反応している市場は急変するリスクを抱えている。
「トランプ相場」銀行株買い
業種別株価指数の銀行株は6%高と全33業種の中で首位となった。三菱フィナンシャルグループなど3メガバンク株は6〜7%上げて高値引けした。8月頃の相場急落前の水準をこの日取り返した。
関引き上げや移民制限といった、より インフレ色が強い政策を唱えるトランプが返り咲けば、FRBの利上げを難しくするとの読みも働く。円金利にも上昇圧力がかかり、利ざや改善につながるとの見方が金融株に買いが集中した。(10/7日経朝刊より)
コメント
コメントを投稿