持ち主不明年金|11/30日経朝刊より




年金関係

「持ち主不明年金」なお1700万件

「昔、働いていませんでしたか」。
死亡した夫の遺族年金の請求手続きをした80代の女性が、自分の経歴について年金事務所からこう聞かれた。
結婚前の旧姓の合致する2年程度の厚生年金の加入記録があった。
本来もらえる公的年金を受け取っていない人は多い。

記録がつながっていない事例の原因とされるのが2007年に社会問題化した「持ち主不明の年金」だれのものかわからなくなった年金の記録が5,095万件判明した。

日本年金機構によると、未統合の記録が見つかった多くの事例が「転職が多い」「姓が変わった事がある」「いろいろな名前の読み方がある」の3パターン。

実は07年から17年たった現在も1,713万件(3月時点)が持ち主不明のままだ。
機構はネット上で運営する「持ち主不明記録検索」システムの活用を働きかける。名前や生年月日を入力すると、該当する不明記録があれば「一致する記録がある」と表示される。6月にスマートフォン対応の画面も作った。

一方、公的年金の持ち主不明問題とは別に未支給年金を多く抱えるのが厚生年金基金だ。入社10年〜15年程度を満たずに退社した場合の資産や支払い手続きは、企業年金連合会に移管されるが、本人から請求がない分が3月時点で113万人に上る。

ねんきん定期便や、機構の「ねんきんネット」でも入手できる「被保険者記録照会回答票」に基金の加入期間が掲載されているのに未請求のケースがあれば連合会に確認してほしいという。(11/30日日経朝刊より)


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