外貨準備 進む ドル 離れ
外貨準備、ドル離れ進む
「無国籍」の金 積み増し
世界の中央銀行や政府が抱える外貨準備でドル離れが進んでいる。
2024年末時点の外貨準備高全体に占めるドルの割合は57.8%と、1995年の統計開始以降、年末べースで最低となった。
昨年末までリスク分散の観点からドル一辺倒を見直そうと、金(ゴールド)などを積み増す動きが目立った。
円、金利ある世界で 再評価
トランプ米政権下で一層ドル離れが進行するとの警戒感が強まっている。
ドル離れの裏で進むのが円の再評価だ。24年末時点の世界の外貨準備に占める円の割合は5.82%と、前年度比で0.1ポイント上がった。
トランプ氏は同盟国に対しても強硬的な姿勢を示しており、リスク回避のためにドルを売って円を積みます動きが加速した可能性がある。
世界の外貨準備高のおよそ半分はアジアにある。最大保有国の中国は24年度末時点で約3兆4500億ドルと、世界の外貨準備高のおよそ4分の1を締めている。
外貨準備の趨勢を見るうえで中国の出方は焦点になる。
(5月16日日経朝刊より)
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