親の保険、親子で情報共有
実家の保険、親子で情報共有
- 生命保険契約の確認の手順
- 火災保険契約の手続きは
- 実家が空き家になった場合、必要な費用と注意点
生命保険契約の確認の手順
名義変更で相続円滑に
「実家に住んでいる高齢の親がそ
どんな保険に入っているか知らない」という人は多い。そのままだと親が死亡した時に保険金を受け取りそこねたり、相続の時に苦労したりすることがある。
生命保険協会が運営する「生命保険契約者照会制度」の利用が増えている。親や家族の死亡・認知症でどんな保険に入っているかわからない時に紹介できる。大半が死亡による問い合わせだ。
1回3000円で法定相続人等が利用できる。戸籍の診断書など所定の書類を揃えて申し込むと協会は加盟各社に調査を依頼、契約の有無を回答する。
対象は協会加盟の生命保険会社のみ。共済や少額短期保険など対象外だと、家族が保険証券や証書など手がかりを捜し出す必要がある。
火災保険契約の手続きは
一方、火災保険など損害保険はどうか。日本損害保険協会には平時に契約の有無を紹介する制度はない。どこの保険に入っているかわからなければ、契約先を示す書類などを家探ししたり、心当たりの会社に問合わせしたりする。
実家が空き家になった場合、必要な費用と注意点
親の死後実家が空き家になることは少なくないが、空き家所有者の約6割が火災保険に未加入という調査もある。
空き家の維持には固定資産税や光熱費など平均で年20万〜30万円必要とされる。保険を解約して出費を減らす狙いもあるが、空き家は大雨や強風による損害を受けやすく、放火などによる火災のリスクも高い。
日新火災海上保険とNPO法人空家・空地管理センターが開発した「空き家専門保険」は、同センターの空き家管理サービスに付帯する。月2750円で空き家の管理に加え、損害賠償リスクや火災発生時の周辺への見舞金、解体費も保証する。
空き家の注意点
- 問題の多い空き家とみなされると固定資産税など税負担が増す。
- 光熱費・水道料金を解約すると清掃、片付けが困難に
- 火災保険料などの保険を解約すると放火や自然災害による費用負担増のリスクが高まる。
- 庭の木や草を放置すると近所から苦情が出ることも(主に一戸建ての場合)(令和6年12月7日日経新聞朝刊より)
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